LIFE STYLE

ノースに初波:ハワイ古来の知恵でサーファーがサーファーである理由を探る。

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10月5日。ノースショアに6フィートの波がノースショアに訪れました。

「波のシーズン開幕」です!

波のサイズは、6フィート(人の背丈を余裕で超える大きさ)。サンセットビーチやラニアケアではエキスパートたちが大波に乗り、チャンズリーフやハレイワではファンウエイブを求める人たちが集いました。それぞれの形で待ちに待った初波を楽しみました。

波が訪れた理由は熱低Walake。勢力の強い熱低だったんで、上陸してたとしたら、様々な被害をもたらせることになったんでしょうが、幸い、程よい距離を置いてくれて、西南から北西に抜けていった。だから、ホノルル周辺のサウスにも波。ハレイワ周辺のノースにも波。熱低Walakeでまさに「サーフ天国」な日々になったのです!

「ア~そうなんだ」

きっと波に乗らない人は読むのを止めようとしていることでしょうが(笑)、そこで終わらせないのがこのブログ(ハワイを心から愛する方たちへ向けられたブログ)の特徴です。

今日は「サーファーがサーファーである理由」を古来ハワイ目線で分解してみましょう。

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長年サーフィン雑誌(一昔前のファインなど)のライターとして多くのサーファーに接して来たので言えることですが、サーファーたちに「サーフィンの良さは?」ときくと、#開放感」#癒し」#クレンジング、、などと、ハシュタグ言葉が出てきます。それをハワイのイケ(ハワイアン思考)的に考えると実は、「ただの道楽」に見える波乗りにも、は命を活かす大事な学びが隠れているんです!

人は皆、元々、先住民族でした。(すでに話に入ってます(笑))

先住民のところまでたどり着くには、西洋の方はかなり遡る。でも、東洋は名残が残ってるくらいな位置。ハワイはもっと近い。つい最近、300年前前まで先住民族の色が濃い中で暮らしていましたので。

もとい、人は元を正せば同じ所の出。先住民です。

先住民とは何か? 人間であることを人間が意識した時です。(日本で言えば縄文時代)

大昔、人が人ということを知らなかった頃、人は、狩をして過ごしていました。様々な場所に移動しながら狩をし、食べ物を採集し、完全に自然の中で自然の一部として生きていました。言い換えると、自然と動物の境を意識してなかった。例えば日本の中にいると日本人だと意識しないけど、海外に出ると日本人であることをより意識すると言えば、理解しやすいかと思います。どっぷりと自然に浸かっていた状況から抜け出すことで、人間が人間であることを認識でしたのです。(深い解釈になりますが、アダムとイブがりんごを食べた瞬間に相当する瞬間だと私は理解しています)

狩をして生きる。その意味は、長老たちや子どもたちの安堵の場所がない。一緒に動かなければならなかった為、時には長老たちは、置いてきぼりになりました。こうなると知恵の伝達はできない。要するに動物と同じ。植物と同じ。意識で生きているだけ。

しかしいつの日か、人はムラを作り始めました。長老と子どもが守られる場所が必要だったからでしょう。安全地帯が必要だったからでしょう。安全地帯(イエ)が出来ると長老は子供を守りさらに生きている間に習った知恵を伝えられる様になる。狩にでる若者がゆっくりそこで癒される。安全に次世代を増やせたのです。

イエは確保したものの、食べ物は自然の中からいただく。イエをつくる素材は自然のからいただく。人間が人間であることを意識したエゴの代償に、常に自然を意識、感謝しなければならなかったわけです。

だからハワイの古代の星の名前には、イエの建築の名前が付いています。屋根であったり大黒柱であったり、玄関であったりする。自然と人口のもの(イエ)を決して離してしまってはならぬと考えたからでしょう。

プラス、昔の人(先住民の人たちは)人口の部分(イエ、ムラ)から心を遠ざける場所を作った。それが聖地です。

太陽の光が山の尾根の形に調和するところなどにウヌ(あるいはヘイアウ)(あるいは神社)を作った。そこで、例えば夏至や当時、例えばカネの月の日、などなどに、儀式などを行うことで、大自然の中で「生かされている自分」を再確認する。または、自然から離れ人であることを意識してしまったことの罪を意識する。

常にそこをポイントに生きていると、自ずと人口部分がミニマムでなければないことに気づくんです。古来の人のムラは、タロ畑にしても平地の一部だけで自然の恵みの水に水路をつけ、自然の水を少し借りる。そして、出来るだけ汚さない様に海に返すということをしっかり行っていた。魚の養殖場のフィッシュポンドも、自然のサイクルを壊さない様に作っていた。

しかし、どの時点からでしょうか?

人間のエゴがデカくなりすぎ、自然を利用するのではなく、自然を破壊して、人口の自然を作る様になった。必要なものだけを自然からお借りして生きてゆく、なんてことは忘れ去られ、いかに楽に生きるか、いかに人の上に立てるかに皆集中する様になった。地球を破壊する可能性ある核兵器までも作ってしまった。人間の中の内戦ですよね。言い換えれば。内戦がずっと続いてる。とほほ。

心を育てる大切な聖地も、「お金にならない」と、事業開発目的で、どんどん潰されてしまっている。

今です。今ならまだ元に戻れます。

人間の奢りを知り、自分たちが自然の一部であるということを意識すること。

その一つの道具がサーフィンなんです。海は自然のままです。しかも波と調和しなければうまく波に乗れない。自分のエゴが大きくなれば、波に弾かれるのです。

海は聖地。

サーファーは修行僧。

サーファーたちは誇りを持ち、家族に友人に社会に「サーファーである素晴らしさ」を伝えてください。そしてそんな彼らを見てサーファーでない方は、こんな言葉を組んでもらいたい。

サーファーがサーファーで居られるのは海があるから。

人間が人間でいられるのは地球があるから。

それではまた次回まで

アロハ。

記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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