日本の皆さんにとって季節を感じる最大の理由は気温の変化ですよね。気温の変化がほと
んどない南国ハワイでは「大きい波はどこに立つのか」と「サーフィンの大会がどこで行
なわれるか」が、季節を感じるバロメーターなのです。で、ノースショア。9月あたりか
らノースショアに波が入る様になります。住民が冬の季節が始ったと感じるのは実はこん
なイベントから。40年続く「メネフネコンテスト」の開催です。今年も10月の三周目
と四周目の週末に無事に大会は行なわれたのですが、今回は大会のレポートではなく、こ
の大会が地域に与える影響(どんな役割をしてきたのか)というところに焦点を当ててお
話します。
写真:これは5年前のジャッジテントだが、今は二階建ての建物にまで発展した。
「大会が始められた切っ掛け」
この大会が始められたのは、1976年のこと。きっかけは、アメリカ東海岸からノース
ショアに移住してきた1人の男性。東海岸のサーフィンチャンピオンだったスキル(才
能)というあだ名がつくジョンソンさんがノースショアに移ってきたばかりの頃。たまた
まサーフィン仲間のレル•サン(今は故人となったがサーフィンの女神的存在)とベッ
キー•ベンソンたちが、ハレイワのアリイビーチで集い誕生日会を行なっていた。その誕
生日会で行なわれていたお遊びでサーフィン大会を観てスキルさんは「きちんとした物を
作ってあげようじゃないか」と、次の年から本格的なキッズサーフィンコンテストを開始
し始めた。それがメネフネコンテストの第一回目となり、40年、毎年欠かさず続いてい
るのです。
写真:40年もの間、地元の子供たちの為にコンテストのディレクターを勤めたスキルさん
「ハレイワという会場の良さ」
会場はハレイワアリイビーチです。このスポットの特徴は、沖では大波が割れ、手前では
スープ(白波)が割れる。大きくなると流れが強くなるものの、時折チューブ(波がトン
ネルの様になる)にもなるフェイスのシッカリした波は、パフォーマンスを競うのにもっ
てこいの場所なのです。ただこれは沖の波。その沖の波に乗るのが怖ければ、手前のスー
プ(白波)を捕まえればいい。もちろん沖の波で乗った方が、得点は高く付くけど、体験
したいだけの子供たちも波に乗れる。どんなプロでも最初は初心者。ようるすに最初の一
歩を経験するのに、最適な場所。
「子供に自信の種を与える場所」
今年のサーフィン世界チャンピオンに輝いたジョンジョンフローレンスくんを始め、
WSL(世界最高峰サーフィンツアー)を廻っていたフレッドや、パイプマスターズのジェ
イミーも、みんなこの大会が最初の一歩だったんです!この大会に出て自信を付けること
ができたから、その延長があった。サーファーだけではありません。MCに興味がある子供
には、どんどんマイクを持たせ、喋らせる。世界大会を中継しているロッキーキャノン
も、この大会で自信をつけたからだと言います。
写真:6歳以下の子供たちには出場者全員にトロフィーが与えられる
なるほど。長く続く訳は、主催者側の一方通行ではないからなんですね。そして、いろい
ろな要素を持つコンテストだから、メネフネコンテスト=冬を感じさせるバロメーターに
なる。自然の流れだったんですね:)
ちなみにメネフネという一般に知られている意味は「小人」という意味。小さい人=子供
たち。ということで、このキッズサーフィンコンテストの名前になりました。(後に本来
のミネフネの意味を書きますね:)
それではまた次回まで♪
アロ~ハァ~
記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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