写真 / ワーヒアワのクカニロコのこのピコ石に刻まれた渦巻きの中心が、オアフ島の臍。一寸の狂いもないど真ん中なのです。
『腹が据わる、腹に収める、腹を合わす、腹を割る、腹がたつ、腹が太い、腹を鍛える、腹を肥やす、腹に落ちる、腹がでかい、腹の虫が収まらない』などなど、こうやってあげてみると、私たち日本人の生活の中でも、《お腹と精神をつなげた言葉》はたくさんあるんですよねー。
フラでもそうだと思います。少し深くフラを学んだ人は《ナアウ》という言葉を何回か聞かされたと思います。(聞いたことない人のために)《ナアウ》とは丹田。ここに本当のピュアな自分が隠れている。そして、踊るときもそうだと思います。お腹(丹田)を軸に、足は地にしっかりと付け、頭は雲を突き抜けるようにまっすぐにする。そうすれば精神と体が結ばれる。きっとフラダンサーの皆さんはその感覚をもうご存知なのではないでしょうか。
さて、今回はその《お腹の話》をさせていただきますが、さらに深く、、、腹の真ん中の真ん中に当たる《臍》。アンティーマーサの指導の元に《臍の話》を皆様にシェアさせていただきます。『臍』はこハワイアンを語る上で欠かせないものです。臍をハワイ語にすると『pikoピコ』。さて『pikoピコ』とは何でしょうか?
信頼できるハワイアン辞書によると以下の様に説明されています。。。
『pikoピコ』= 臍帯(へその緒/胎児とと胎盤をつなぐ白い菅状の組織)、血統、生殖器、山の頂上、または山、山頂、頭蓋骨、耳の先っぽ、縄の先っぽ、土地の境、kōnaneボーダー(中央)、葉が茎に繋がる場所、ネットを支える丸い軸、ドアのふきわら。
ピコという意味が中心であるところに着目し、《中心》ということを辞書を調べてみましょう。
『中心』=、廻る物体の軸、他に影響を与え動かす切っ掛け、場所、人、またはアクティビティーや状態の最も大切な要素、枝分かれしたものの元祖、起源、コア、起源、元祖、対立する双方の間を仲介するもの。
要するに「中心」とは、「他」を和解するもの。男と女の間にあるもの。多数の星の間にあるもの。太陽と星の間にあるもの。aoとpoの間にあるもの(後にこちらを説明するブログ記事を仕上げます)。空と地の間にあるもの。少なくとも『2つ以上のものが関係していなければ中心は存在しない』のです。逆を言えば、『中心以外のものにはバランスが必要』になってきます。
なぜ中心とかバランスとかその様な話がハワイアン(先住民)の事柄の中で大切になってくるのでしょうか?それが『自然界の決まり』だから。地球自体を考えてみてください。地球は丸く中心(コア)を軸とし、自転しています。まさにこの話の代表になりますよね。太陽や星の動きもそうです。観測する場を中心にしてみると、そこを中心に、太陽と星がグルグル回っているんです。自然界を(科学の目で)見回してみると、全てのものが中心を必要としていることに、気がつかれることと、思います。
実は『私たちの体にも中心というものが存在』します。頭、臍、生殖器。この三点を線で結ぶと体の中心の線ができ、腕、足、耳、目、それぞれ対象となるものが存在する。頭蓋骨、臍、生殖器が、『人に備えられた3つのピコ』で、ピコの中でも最も大切なのが横割りにしても中心となる臍。臍のピコ。
体と自然界をリンクすることを大切にしていた古来ハワイアンたちは、太陽が私たちの真上を通る夏至と太陽が真下を通る夏至をとても大切な時とみていました。『太陽の光が体を貫通する時』それが夏至と冬至だったのです。太陽が頭蓋骨から入り生殖器から抜けて行く。自然界で最大のエネルギーを誇る太陽が自分の体を貫通する瞬間を神聖な気持ちで受け止めたといういにしえの人たちの知恵と繊細さ。素晴らしいですね。私なんて痛みがない限り、当たり前すぎて体の各部分を意識することないし、感謝することもなかったけど、この話を聞くと肉体の存在自体に感謝せざるを得ない気持ちになります。
写真 / 太陽が真上に上がる夏至の日は、太陽からのマナが人間のピコを突き抜けると言われていました。まさに自然と人が一体となる瞬間ですよね!
きっとフラダンサーの皆様なら、この話を理解できると思ってます。『私たちがフラを踊る理由』また一つ、明らかになりました。次回は中心を離れて対局するものの意味をアンティーマーサの指導の元に記事を仕上げていきたいと思います。
お楽しみに。
アローハ!
記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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