少し前の9月のこと、
ハワイのあちこちが洪水。局所的な豪雨に見舞われていました。
こうなると思うことは「水」のこと。
「水」
今や蛇口をひねれば出る「水」それがかつて古代の人たちが住むハワイでは「お金に相当する」価値のあるものでした。地名にも現れていますよね。ハワイをはじめとしてワイ(水)という名前の付く地名がハワイにはやたら多くあります。ワイキキ、ワイケレ、ワイアルア、ワイルア、ワイアナエ、、、などなど。水をリスペクトしていた証が残っています。
「カナカヴァイヴァイ」
この言葉を聞いたことある人も少なくはないと思います。
WAIはヴァイと発音しますが、水が二回も言われているこのフレーズ。なんだと思いますか?実は、古代の法律。古代の法律は水をどう使うかというところを基準に決められていたのです。
水、そんなに水が大切だったってのは、飲み水が少なかったから?
きっと今の私たちは、短略的にそう思ってしまう。けれど、それだけじゃないんです。アロハを今まで私と一緒に学んできた方は、なんとなく答えが出ているのではないでしょうか?
ヒントは、古代ハワイの人たちのメガネで見ると、見えないものが見える。というと怪しいかもしれません。言い変えると、彼らには、原子、ミクロ、量子が見えていたんです(見るようにいつも気を配っていた)だから、水の清らかさ、または水の淀み具合、そこまで気を配っていた。
例えば比較的新しいハワイの歴史の中に特別な区画分けの方法がありました。アプフアアと言われる区画分けです。島をパイ状に切り分け、一つ一つの区に山、平地、そして川と海が入るように分けた。要するに、全ての区に生きる為に必要な資源が取れることになっている。それだけではありません。使ったものが自然に戻る為のシステムができていました。噛み砕いて説明します。簡単な理科のように。
1、海から水分が蒸発する
2、お空に昇った水分が集まり雲になり雨を降らせる
3、山に降った雨は、木々を潤す。
4、余った水が小川を作り、平地に流れてゆく。流れてゆく最中に木や枝や石を通るので、フィルターを通した様に綺麗になる。
5、平地に住む人間はその綺麗な水を口にする。平地では人間が水路を作り、川が主食となるタロ芋を育てる畑に流れ込む。
6、流れ込んだ水は、タロ芋畑の中に一瞬流れを緩やかにする間に、たくさんの微生物を拾いあげ、本流に戻ってゆく。
7、本流に戻ったら、その流れは下流、そして海に流れてゆく。
8、河口ではフィッシュポンド(養殖場)が作られていて、拾われてきた微生物を食べに来る海の魚を入れて稚魚を育てる。
9、そして十二分人間社会で生かされた水は、海に流れ、またそれが蒸発し、空へ昇っていく。
こうしてまた1から順番に始まる訳です。
人は水がなくては生きていけない。先の世代のことを考えたら、少しでも清いままで次の世代に渡したい。だから水が二つもつけた法律があったという訳です。では、今の私たちの暮らしの中の水の動きはどうでしょうか?
1、海から水分が蒸発する
2、お空に昇った水分が集まり雲になり雨を降らせる
3、山に降った水が木々を潤し、小川に入る。
ここから先が違う。
小川に入ってフィルターにかけられるはずが、小川が埋められられたりダムがつくられたりするから流れが変わり、吸収してくれる沼地がコンクリで固められてるから、すごい勢いで水が海へと急ぐ。水が拾ってきたものは、タロ芋の畑にいた微生物の代わりに、農薬、家庭排水、要するに公害となるものをごっそり拾ってきた水。それが海に流れ込む。
こんな具合です。
なんとかならないか、、なんとかならないから諦めよう、、ではなく、まずは意識を向けることだと私は思うんですよね。それに、雨が降ると不便で気分も暗くなる感じがする。けれどその裏には何かのお知らせがあるのかもしれません。未来の子供たちの為に:)
それではまた次回まで
アロハ!
PS
ハワイの水道から出る水は、飲めます。地下は火山と珊瑚の死骸で出来ていますが、そこをフィルターがわりにして通った水をくみ上げているんで、綺麗。まあ、古代の水には叶いませんが(笑)
記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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