謎の病がハワイ諸島を襲ったのは、今回が初めてのことではありません。
記述に残されている中では、1778年。キャプテンクックがハワイ島のケアラケクアベイに到着した時。その時に、謎の病のタネが巻かれたのです。
当時、ハワイ諸島は、太平洋の海をカヌーで渡るポリネシアンたちの移住地になって、何百年も自給自足の生活をしていたので、病気に対しての免疫はほとんどありませんでした。しかし、家畜を食糧としていたヨーロッパ人で構成されたクックの一行が到来。免疫のない島の人たちと接触することで、島の人たちに彼らの持っていた菌をモロに受けて、あっという間に島々に病気が広まってしまいました。
彼らが島に到来した頃は、すでに、大航海時代に入っていたので、ヨーロッパ人がもたらす先住民たちへの健康の害は、すでに報告されていました。なので、クックも、初めてハワイに到着した時に乗組員たちに「くれぐれも島の娘たちとの接触を避けるように」と指示をしていたのです。にも拘らず、島の人たちからの、釘と性を交換したいというアプローチがあり、誘惑に勝てず、彼らは島の人たちとコンタクトを交わしてしまいました。
クックは次の航海での日記に、「島の人たちに病気が広まっている」と書き残しました。その後、クックが開けた扉を利用するかのごとく、他の国の人たちが次から次へと島に来る様になると、麻疹や、感冒や、インフルエンザなど、様々な疫病が免疫の少ない島の人たちを苦しめ、結果、1819年には、ハワイアンの人口のうち、75%から80%の人が命を失いました。
そうなんです。
ちょっとした乗組員のあの時の気の緩みから始まった病が、多くの人を苦しめることになった! (皆さんを脅すつもりではありませんが) 新しい病気と立ち向かう今、まさに私たちが、クックたちと島の人たちのような、局面立たされているのです。 「まあ、いいか、少しくらいなら」「大丈夫でしょ、わたしだったら」「この人なら大丈夫」という1人の気の緩みが、多くの人の涙に繋がるんです。
体は生物。ウイルスが喜ぶ乗り物。人と人とが近づくことで、彼らは領域をどんどん広げていくんです。体さえ離しておけば彼らは行き場所を失い、数週間後には消えてゆく。1人が持つ病が100人に、1000人に広がる可能性を、最初の人が頑張れば、一人の中で、収めることができるのです。
離れていても、心で繋がる方法はいくらでもある。古代ハワイの思考では、声は空気のバイブレーションとなり、(亡くなった方、離れた友人、両親)伝えたい人へと届くと言われています。今は、体と体を離しておくこと。それが後に涙ではなく幸せに繋がっていくと思って、わたし自信も、先が見えるまでは、心して行動したいと思ってます。
アロハ
記事: エミコ•コーヘン
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