前回と前々回の記事では、モロカイから発祥した古来ハワイの「アハ政治」が、いかに
人の為に役立つものだったかを書かせていただきました。アハ政治は、人をただの人とし
て見下したものでなく「かけがえの無い地球人としてどう生きたら良いのか」をガイドす
る本物の政治でした。残念なことに、その政治はもうここアメリカや日本には存在しな
い。だから「せめて自分の家族の中にだけでもそれを活かしていこう」という話しもさせ
ていただきました。ではどうな風に?。。。私自身、まだ生きている身なので、偉そうに
語れる立場ではないという事はわかっています。が、世界に二つとなく不思議な子育てと
個性的の方法で、蓄えた知識が、もしかしたら、何かの参考になるかなと思い書かせてい
ただきます。それに「人の振り見て吾が振り直せ」ということわざもありますしね。(笑)
私が思うに、良い家族はアハ政治と同じ。核がしっかりしていること。では、家族の核と
は、何なのでしょう? そもそも家族とは、何でしょう? 噛み砕いてみましょう。それ
ぞれの家族で家族構成は違います。が、大抵の場合、「始まりは二人の人間が一緒にな
る」ということ。二人の人間が出会う。彼氏と彼女になる。そして結婚。それが家族の始
まり。家族の大切な「核」なのです。
写真 プロサーファーのグレンマツモトと奥さんトモコさんの結婚式
さて、今の世の中、その家族が崩れるケースが多い。どうしてでしょうか? 一方、先住
ハワイアンたちやインディアンたちにとっての結婚は一生もの。壊れることは珍しいこと
だった。どうしてでしょうか?!理由は、やはり「核」の強さ。先住民たちの結婚の観念と今の私たちの結婚の観念に、大きな違いがあるからなのです。
お金があって生活が成り立つ今の世の中では、「経済的に一緒になった方が都合がいい」
とか、「性欲的にパートナーが必要だから」とか、「子供が欲しいから」という理由で、
結婚する人たちが多い。こういう形で結婚すると、子育てが終わった頃や、相手が稼げな
くなった後に、離婚という家族崩壊の結末を迎えることになる。もちろん100%とは言
いませんが。
一方、個人的な利益よりも社会で利益を分け合っていた個の欲が少なかった先住民たちの
結婚はもっともっと深いものでした。彼らにとって結婚とは魂の結合。結婚したその時点
から「私」というものが無くなり「私たち」に変わる。中国のシンボルで現すと陰陽の大
局図(白いナスと黒いナスが重なりあい丸になるあのマーク:)の様に、がっちり二つの
ものが一つになる。そういう意図で結婚。家族の元を作ったのです。
写真 ビックウエイバーのジェームスジョーンズの結婚式 ワイメアバリーにて
魂を結合させる先住ハワイアンたちは、儀式をとても重んじていました。結婚の儀式が行
なわれる日は、29個目の月の日。マウリと呼ばれる月の日は、バランスが整う日。一日
を光(アオ)とと闇(ポー)でわけた場合、月が太陽と共にあがり太陽と共に沈む日だか
ら、夜は月が無い。ようするに、闇夜になるのです。昼間は明るく、夜は暗くなる。昼間
は見えるものを意識し、夜は見えないものを意識する。昼間は元気にチャレンジし、夜は
母親の胎盤に包まれる様に殻の中に籠る。両極端あってこそ世の中上手く整う。結婚する
二人の両側が整ってこそ、理想的なカップル(家族の元)が出来あがる日に適した日。そ
ういう日に結婚するということも、二人そして周囲の意識を高める為(核を強める為)に
必要だった行為でした。
ちなみに私たちはといえば、私がハワイに滞在する為にはビザが必要だったから、という
やはり浅い理由だった様な(苦笑)。しかも、結婚式も、婚約の儀式も全くしなかった
し。どういう形で「核」を強めていったのか、次回、バラします(笑)
それではまた次回まで♪
アロ~ハァ~
記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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