浸水の被害がニュースから消えるか消えないかのうちに今度は火山の爆発。地震も頻繁に起きている。「一体ハワイ、どうしちゃったんだろう?」と思い方も多くいらっしゃると思いますが、実はハワイ島の火山の爆発は今に始まったことじゃない。活火山ですからね。違う言い方をすれば、「ハワイ島がホットスポットに乗ってる」からなんです。
さてこの「ホットスポット」スピリチュアルなパワースポットでもないし、Wi-Fiがよく入る場所でもありません(笑)。地球の中の外核から続く亀裂からあっつーい地球の中身が漏れ溜まっちゃってるところです。わかりやすく言うと活火山のあるところ。
地質学っていうんでしょうか。それとも理科でいいですか?(笑)。この分野に詳しい人ならご存知でしょうが、ハワイ列島は、まさにそのホットスポットを説明する良い教材になるそうです。私も、娘たちをホームスクールしてたときに習ったんで軽く、ほんとにかるーくですけど、そのあたりの知識はあるんで、(偉そうですみません、専門家でもないのに)シェアさせていただきます。
写真/ハワイ列島の地図。オレンジはハワイ諸島。白い模様は海底に沈んでいる島。
改めまして、ホットスポットとは、超熱い地球の中身が漏れて溜まっている場所(袋?)その場所は特定の場所にあります。「動きません。」それが時々爆発しては溶岩を垂れ流し、流れた溶岩が固まって島を作る。作られた島は、まるでベルトコンベアーに乗っているかの様に、動かされてホットスポットからずれてゆくんです。
ずれてゆく理由の有力な説は、「お風呂炊き説」名前は今、私が作りました、、が、原理は以下の通り。。。。
釜のあるところから出てくる暖かいお湯は、上に登っていき、冷めて下に落ちて行きますよね。熱々の釜がホットスポットだとするとその上の地球の半分液体のものを熱し、それが冷えて横に動き、下に落ちていくときに、地上のもの(島々)が動いていくんです。
ですから、ハワイ諸島の中で、北西にあるカウアイ島が一番古い島。5500万年前に作られました。そして、オアフ島、マウイ島、そしてハワイ島という順番で出来上がったのです。ハワイ島ができたのは70万年前です。カウアイ島から順番に、ホットスポットの上に乗り、乗り終わったら、北東に押し上げられていきました。
「ハワイ島が一番でかいってことは、ホットスポットに乗ってる時間が長いから?」という質問が出てくると思いますが、そうではなく、カウアイ島も元々同じ様に大きかったのですが、年を重ねるにつれ「島が侵食」し、小さくなってしまったんです。だからホットスポットに乗ってたときは「カウアイ島もハワイ島の様に大きかった」というわけなんです。
カウアイ島までは海の上に顔を出していて「住める島」になってますが、海から水を抜き一瞬空にしてみましょうか?すると、ハワイ諸島はずっと上の方まで列を連ねています。だからハワイ列島というんですよね。次々と出来てはベルトコンベアーに乗せられた様に北西にずれてゆく。ずれて行きながら侵食する。はい。それでは海水をまた元に戻します(笑)。だからカウアイ島から上(北)の島は、水面下なのです。
で、現在、なぜハワイ島だけに活火山があるのかというと、もう言うまでもない、わかりましたよね。ハワイ島がホットスポットの上に乗っているからなんです。言い換えてみれば、まだまだ成長途中の島。だからちょくちょく爆発するんです。最近の爆発は1983年。2000年。2014年。特に2000年の爆発では181軒の家を破壊したといえば、どれだけ激しい爆発だったかがお分かりいただけたかと思います。ラバチューブは1400年の一回の爆発で出来たと言われています。
信じがたい話ですが、サイエンテイストたちは、過去の爆発がいつ起きたかのヒントを、伝説の中から見つけるということで研究が進んでいるそうです。その例を一つあげます。
多くの人が耳にしたことがあると思いますが「女神ペレ」の話。ペレに関しては、様々な言い伝えがあります。それは一族ごとに伝えらている話が少しずつ食い違っているからです。でも、違いがありながらも伝えられているペレの神話。共通する点はペレの性格。「嫉妬深く感情の激しい女神」というところ(笑)
一般の人に一番よく知られている伝説を紹介します。
タヒチに住むハウメアとカネ ミロハイの間に生まれた6姉妹、7兄弟の中の一人、ペレは、感情の起伏が激しいだけでなくお姉さんのナマカオカハイの旦那さんを誘惑しようとしたので、家族から追放されてしまいました。タヒチを出てまず見つけたのがカウアイ。そしてマウイ。そしてオアフ。どの島もジメジメしすぎてどうも腰を落ち着けることができずにペレは最後にハワイ島にやってきました。ハワイ島のキラウエア山はとても心地よかったため、そこを住居に決め、住むことにしました。
キラウエアに腰を下ろしたペレは、憧れの男性ロヒアウを探してつれてきて欲しいとヒイアカアイカポリオペレに(ヒイアカ)頼みました。「いない間にあなたの森は私が管理するから心配しないでね」とペレに言われ、ヒイアカは旅に出たのですが、様々な障害を乗り越えている間に時間がかなり経ってしまい、ロヒアウをペレの元に無事につれて帰ってきたというのに、ペレはシビレを切らして待っている間にイライラを抑えきれずにヒイアカの森を燃やしてしまったんです。それを知ったヒイアカは、怒り、ロヒアウをやっつけ、をペレに向けて空に彼の灰を撒き散らしたそうです。
で、この話をサイエンテストに語らせると、爆発した経緯などなどがお話と事実が重なると。例えばヒイアカは、怒り、ロヒアウをやっつけ、をペレに向けて空に彼の灰を撒き散らしたという部分は、まさに溶岩が海に流れ混む時に、そこで軽い爆発の様な現象が起き、それを擬人化しているのではという説があります。
今書きながら思ったんですが、ホットスポットこそ実はペレなのではないかと!!!(タヒチが南方にあるのは説明つかないけど)
どちらにしてもハワイの神話(伝説)というのは、ただ想像のお話ではない。自然災害などを擬人化させるわけは、わかりやすく伝えてゆくことで、人の頭に残り、世代を超えて「気をつけなければならない」警告を伝えたいからなんです。
神話まで遡らなくても、ハワイ王国を作ったカメハメハにしても強豪の敵ケオーウアに勝てたのもキラウエア山の爆発があったからと言われているし、ハワイの人たちが西洋を受け入れた理由の一つにケオプオラ二がペレを裏切ったからという話もある。
そういう話を知らされていれば自然の怖さや偉大さを忘れることなく、家を建てる位置、道路の位置とか気をつけてられるはずなのになあ。。。1被害が起きた。2かわいそう。3寄付金集め。4同じところに住宅地を復旧。。。。誰も昔の話を出てこないんですよ、とくにテレビのメディアでは。。。そういうサイクルはどうかな~~と。。。。
良い方向に向かいますように
それではまた次回まで
アロ~ハ!
P.S. オアフ島に来られる方は、心配なさらなくて大丈夫。かなり離れているので。他の島も同様。観光地への影響は全く出ていません。ハワイ島(ビックアイランド)に滞在される方で喘息をお持ちの方、二酸化炭素がいつもより多く出ているのでそれなりの用意をされた方が良いと思います:)
記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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