CULTURE

サメに選ばれたサーファーたち

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地球温暖化、海へ流れる公害。様々な理由で、海の生物たちが、
いつもとは違う行動を取るようになっている、言われています。

サメもその一例です。
日本の茨城にも出没したり、ハワイも ”今まで出ることのなかった近海に” まで
サメが出没するようになっています。

サメ=シャーク=ジョーズ=人食いザメ

ハリウッドの力はすごいものです。
いつの間にか、このような式ができてしまいました。

ですが、これは完全に ”間違え” なのです。
今日はそのあたりのお話させていただきます。

古来ハワイアンの教えの中では”海はサメの家”とされてきました。
ペレの弟のカモホアリイが神様の一人であるように、
サメは”高徳なる存在”だったのです。

またサメはアウマクア(ご先祖様の移り変わり)とされ、
何かを知らせたいがために、今生きる人のところにやってくるのだと言われています。

『人間は自然からは切り離すことのできないもの』

世の中が便利になり、畑に出なくても、魚を取りに行かなくても、狩に出なくても
食べ物はスーパーに行けば手に入る時代になった今、
自然を感じる機会が少なくなりました。
よもやすれば自然などなくてもいきていけるのでは、と勘違いしそうになる。

私たちもそうですよね。ハワイ行くと決めた時点、日本にまだいるときには、
ハワイに行ったら、あのお店に行って~ あれを買って、これを食べて~
様々な計画を建てたにもかかわらず、旅行が終わり振り返ってみると
思い出すのはあの”青い空”そして”青い海””大きい木””甘い空気”
自然のことばかり。ハワイは世界各国の人を洗脳するんです。自然は大切なんだよ、と。

1991年にカウアイ島を荒らしまくったハリケーン·イニキ。
住宅地はグシャグシャにされてしまったものの、ハワイアンに言わせれば
「みせしめさ、自然を忘れかけた人間たちへの」と。。。

そのコンセプトをシャークアタックに重ねるハワイアンたちは
シャークアタックも悪いことではない、と言うのです。

私はサメに襲われたサーファーを知っています。

一人はマイク·クーツと言われる男性です。
初めてあったときは男性ではなく、男の子でした。

カウアイ島の有能なボディーボーダーたちが集まるグループ
”カウアイクラシック”を取材に行った時に出会ったのです。
まだ18歳だった彼、シャークアタックから三ヶ月も経っていないのに、
暗い影を全く見せずにグループの一員として、波乗りの練習に励んでいました。
予定外でしたが、その場でインタビューを申し込み、記事に仕上げて
日本の人たちにシェアしました。

「もうプロのボーダーにはなれないだろうから、カメラマンになるんだ」

そう言っていた彼は、現在立派なカメラマン。
https://www.instagram.com/mikecoots/?hl=en
波乗りを続け、カメラマンになっただけでも凄いことなのに、
現在彼は、サメを保護する法律を作ろうと、活動家として
ワシントンの政治家たちに掛け合ったりと、精力的に活動しているのです。

もう一人、シャークアタックにあった人を知っています。
彼女名前は、べサニー·ハミルトン。同じくカウアイ島出身のサーファーです。
彼女のこの出来事は映画になり、日本でも公開されました。

有能なサーファーで将来は世界チャンピオンも夢ではないと言われてた彼女は
”左腕と失う”というサーファーとして致命傷を受けました。
事故から半年後くらいにローカルのコンテストに復活してきた彼女に
取材を申し込んだところ断る言葉の代わりに睨まれましたが、それも納得、
まだ13歳だったんですから。
次に彼女とお会いしたのはノースショア。その10年後でした。
自信に満ちかつやわらなか優しさを放つ素敵な女性になっていました。
ギャップを克服し、今も世界のトップサーファーとして、活躍を続けています。

ブログ47−2

ブログ47−1

 
「この二人の強さはどこから来るのでしょう?」

何度となく彼らのことを考える度に、同じ疑問が浮かび上がってきました。
ハワイアンたちはシャークアタックを受けることは”愛を受けることだ”と言います。

彼らは選ばれたのかもしれません。
自然を忘れかけた私たちへのメッセージを送るための人として。

それではまた次回まで。
アローハ!

記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
Facebook https://www.facebook.com/alohaemiko
You tube「英語の勉強しよう!」https://youtu.be/2MlQIl2N3dI

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