パッパッパッ!
タタタタタ!!!!
タタタタタタタタ、パッ、パッ、パッ!!!!
ハワイの新年はこうして始まります。法律では違反されているはずなのに、公園などの広い場所からだけでなく、普通の民家の庭からも、空高く花火が上がる。さすがアメリカ。法律で簡単に納められないものが多々ある(笑)。私がハワイに来始めた90年代なんて、もっと凄かったんです。あの頃は、規制がなかったから、31日の日中から爆竹の音が島中あちこちから聞こえ、年をまたぐ時間になると、夜の空が白くなるほど、おびただしい数の爆竹と花火が打ち上げられた。気管支弱い人は、家にこもって空気清浄機を全開にしいないとならない位。冗談の様な本当の話です。(笑)
でも、、闇に包まれ静かに108回の鐘の音を聞く、あの日本の正月が懐かしいなあ、、20年以上ハワイに住んでいても、必ず思うってことが不思議。やっぱり体の中のDNAが賑やかな年明けは許せないと告げているんでしょうかねえ。(笑)
個人的な思いはさておき、この賑やかな花火(爆竹)の習慣は(想像がつくと思いますが)中国からやって来たもの。サトウキビ時代に世界各国から労働者がハワイに移住して来た時にもちろん中国人の方たちも。だからこの習慣が広まったんです。
では他の文化の影響を受ける正月もハワイに存在するんじゃないか。
そうなんです。
ありますあります。
あまりにも中国式の正月の習慣が賑やかすぎて私自身気がつかなかったんですが、調べてみるとちゃんとありました。(特にノースショアは波のシーズンを迎えているんで、あまり正月を特別視する人がいない)
日本からの影響を上げてみると、お餅つき。本願寺とか、Japanese Culture Center とか、Honbushin International Center などでは、毎年元旦の行事になっている。初詣もそうです。出雲大社では年が明けた夜中の0時から元旦1月1日の午後5時まで、毎年一万人以上の人が訪れるそう。(読者の方の中でも「行った、行った、行きました~!」とおっしゃられてる方も少なくない様な:)
他、笑っちゃうのが「刺身を食べる」ということ。(なぜか)刺身を食べると、一年健康に過ごせるという(新しい)神話の様な話がハワイで広まり、この時期になると、普段刺身を食べない人でもスーパーに走り、ゲットするから、いきなりアヒ(マグロの刺身)の価格が3倍とかに跳ね上げる。普段から食べてる私たちは、あまりの高額に驚き、さすがに引いちゃいます(笑)
ワイキキのお店では、福袋を並べてるお店も増えて来てます。また、タダで何かを配ったり。食べ物を配るフードコートなんかもある様で、配られる食べ物は、日本のお雑煮だったり、ポルトガルのビーンスープだっありフィリピンのパンシット(ヌードル)だったり。。
とにかくハワイのお正月は「ちゃんこ鍋」という調子なんです。
でも私は
やはり個人的に
ハワイ古来の意味が
気になる。
Hauʻoli Makahiki Hou!
簡単に訳してしまうと、ハッピーマカヒキのシーズン。頑張って耕して来た畑が実り、収穫をする季節だから。。。ですが、よくよく掘ってみると、Makahiki は Makaliʻi で、プレアデス星団(すばる)のこと。新年のこの日、西の空に沈みかかると東の空からプレアデス星団(すばる)登ってくる。
なぜそれが特別なことなのかって?
写真 / まるでフィッシュネット(釣りのネット)様なプレアデス星団
スバル星群の形を見てください。まるでフィッシュネット(釣りのネット)様。
モオレロ(言い伝え)によると、昔ハワイのコナ地区で威張り散らしていたアリイ(領主)が皆の食べ物を盗もうとし、空からフィッシュネットをザバッと放った。いっぺんにたくさんの食べ物がネットに入り「しめしめ」と喜んでいたところに、ネズミがガブガブ。食べ物を取られて困っていた一般の人のためにネットを齧り、穴を開けてくれた。そのお陰で、無事に、食べ物が地上に戻って来ました。
ネットが破られて食べ物が地上にワンサカ降って来た。
まさに収穫の時期。
日常のなんでもない出来事をこんな風なストーリーにする。しかも太陽が星がいつも話に盛り込まれている。やっぱりハワイ。何年住んでいても、良いところです。
こちらも私の体の中のDNAと古来のハワイがリンクしてるせいなのかもしれない、、なんて思って心地よい気分になってます。
お正月だし妄想に酔うのも良し。(笑)
みなさんにとって2019年が充実したものになります様に。
心からお祈り申し上げます。
アロハ!
記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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