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皆既月食のハワイ古来の意味は?

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「わあああああああ!」

の一言だったと思います。

先日の皆既月食。

ハワイの我が家からは、天気がとても良かったため、はっきりクッキリ見えました!

一緒に月食を見ていた近所に住む10歳の子は(笑)、「今、月が地球に近くに来ているときだから、これだけ大きな月の月食が見れるのは、100年に一度らしいよ」と教えてくれました。

東の空からゆっくり登る月に地球の影が映ってゆく姿は、太陽と地球と月の位置を今一度、宇宙の視点から考えることのできるイベントでした。

今や私たち、グーグルすれば、すぐに月食の意味がよくわかる。太陽と地球が同じ位置に重なるからか、上手に絵で見せてくれる専門家がいて助かります。しかも赤い月の意味もきちんと説明されている。

「ふむふむ、太陽が地上に近いと赤く見える(朝日が夕日)と同じなのか。地上の色々な空気中に含まれているもので、星にしても月にしても太陽にしても地上に近づくと「赤くなる」。へえ、実際、それらは白い光を出している。えっ!!!!夕日が出しているのも実は白い光なの!!!」なんて、知らなかった事実を知ったりして。。。ありがとうございます。インターネット様。

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写真 / インターネットに出ている月食の説明の絵。さすが、分かりやすい。

でも、全部がわかっちゃうと、なんだかロマンスに欠けますよね。気になるのは「古代の人は月食をどう捉えていたのか」と言うこと。

太陽と月の動きを敏感に捉えて過ごしていた古代の人たちは、ほぼ世界のどこの文化を掘っても、この赤い月の月食は、不吉なものとされていたようです。

例えば中国。月食は、「龍が月を食べている」不吉なイベントとされているそうです。実際に19世紀まで、龍に月が食べられないようにと、政府が軍に月に向かって大砲を発射させていたとかで、きっとその時は大変な騒ぎだったんでしょうが、かわいい話ですよね。

インカカルチャーでは、「ジャガーが月を攻撃している」と言われ、人々だけでなく動物たちも一緒になって赤い満月に向かって叫ぶ。ジャガーが驚き逃げていくことを期待して。

メソポタミア文明では、王様が良い仕事をしていないので「月が王様に攻撃をかけている」と捉えられ、王様が月食が終わるのを隠れて待っている間に、前の王様が現れて王の座につく、なんてことがあったそうです。

インドでは月食の時の食べ物が汚れ病気の原因になるとクレンジングの儀式が行われたり、妊婦などは外に出ずに大事にプロテクトされたと。

ここまで聞くとなんだか月が悪者にされて可哀想な気がしますよね。

大丈夫ですよ。

こんな話もあります。

現在のカリフォルニア州のアメリカンインディアンのフパ族とルイセノ族。彼らは、月食は「月が怪我をしてしまった」とし、ヒーリングのために必要なのは月に奥さんに慰めてもらうか、トライブマンが治してくれるとし、ルイセノ族は、歌やチャントで月を癒すそうです。

トゴでは月と太陽が喧嘩していると捉え、人々の争いをやめれば月と太陽も仲良くすると考え、喧嘩を一時停止する時とされ、今でも続いている習慣です。

さて、最後にハワイ。

ハワイでは月はヒナとされています。ヒナはロノとも言われ、マウイのお母さんです。ヒナはとても綺麗な女性で人々を惹きつける女性でしたが、ある日、人の社会のゴタゴタが嫌になり、月に逃げ、月の女神になりました。月食の意味はハワイとつながる神話を持つマオリの方に残っていて、その「ヒナが月に攻撃をかけている」と解釈されています。とはいえ、決して悪いこととは捉えてはいなかったようです。

そういえば!

私もハワイ古代の月の研究をしている時に、月がまんまるの時は普段おとなしい女性が力強くなり、男性とほぼ同等な力になると言うことを学びました。だから出産も安産で満月の時に生まれた子は強くなる。農業もこの時に植えたタネは元気に育つ。とてもおめでたい日だそうです。

確かに、私が女性だから言うのかもしれませんが、女性が安定していれば世の中は安定するような気がします。大気は男性と言われますが、荒れやすい大気にもろともせず大地の女性がデンとしているから、地球は続く。だから満月は「おめでたい」。

なんだか、この皆既月食で、改めてあるべき姿を考えさせられたような気がします。

「Googleの波に巻かれて這い上がり夜空を見ればポエポエ(まん丸)の月」

それではまた次回まで

アロハ!

記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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