ハワイに来られた方ならきっと驚かれたことでしょうね。ハワイに「野生の鶏が多い」ということに。
ヌアヌパリとかビーチの駐車場とか、結構な数の鶏がたむろってますものね。「ローカルの人はあれを食べるんですか?」と良く質問されるんですが答えは「ノー」。病原菌を持ってるかもしれないから、気をつけた方がいいと、学校で子供たちが指導されているといえば、あまり歓迎されてないということがお分かりになられるかと思います(笑)
では、どうして今の様な状態に陥ったのでしょう?
もともとハワイには鶏がいなかったのに。。。
まずはポリネシアンたちの到来。彼らが移住をしてきたときに、食料となる植物の種や家畜をハワイに持ち込んだんです。鶏がまさにその一品。約900年前の話です。(そういえばモアナの映画にも出てきましたよね。モアナが海へ旅に出るときに、カヌーに隠れ混んでいたのが、間抜けな鶏でしたよね:)
鶏は卵を産むし、肉も食べれる。しかも再生能力が高い。あっというハワイの人たちの必須な家畜となり、多くの人が飼う様になりました。現在もそれが続いています。ハワイ住民の家の(特に田舎の方)庭が広いですからね。ニワトリ小屋を建てても邪魔にならない。
ハワイのローカルの人の話では
「鶏は卵を産んでくれるから飼うんだけど、歳をとった鶏は卵を産まなくなる。その時は食べちゃうんだ。」。。。だから名前は付けないそうです。名前をつけると食べれなくなるから、、と。(汗)
またローカルの人たちが鶏を飼うもう一つの理由に「闘鶏(とうけい)」というのがあります。実は闘鶏はハワイ州では「法律違反」。
動物愛好家たちが目くじらを立てて怒る(うちのジュリアもその一人)一件だけど、フィリピンとかの貧しい国では一般人の娯楽として闘鶏は普通に行われていることです。フィリピンからの移民が多いハワイですからね、違法といえど楽しむ人が絶えないんです。
「何千年の歴史がある闘鶏がイケないなんて、馬鹿馬鹿しい話よ!いくら役所からの規制が入ろうとも、私たちは続けるわ!!」(ハワイニュースナウ 2010)と言い張り、罰金を払い続けても「文化の証」として闘鶏を続けている人も少なくないんです。
こんな具合でいつの間にかハワイのニワトリ人口(人口??笑)が増えてしまった訳なんですが、野生の鶏が増える最大の理由はハリケーン。ハワイは元来、台風が直撃することが少ないから家にしても庭の木にしても、台風が来ることを考えないで作るんです。鶏の小屋もしかり。
1982年にハリケーンイワが、そして1992年にハリケーンイニキが、直撃したときに、鶏の小屋は風で吹っ飛び、逃げ出し、それが大きなキッカケなって今の野生鶏の増加に繋がっていると。(ニューヨークタイムス APRIL 6, 2015)
ちなみにうちのジュリアも鶏を3羽飼ってます。ペットストアでヒヨコの時に買って来たもので、今は大きくなり、卵を産んでくれているので重宝しています。でも、名前付けちゃったんですよ(笑)。コナミ、モカ、そしてラッテと。いくら鶏肉を普通に食べる私たちでも、ジュリアの鶏は食べられませんね(苦笑)。残念だけれど(笑)
ちなみにその鶏に襲われると言うリポートは聞いたことがないから心配しないでも大丈夫。ただし、ヒヨコと歩いている鶏たちに近づかないこと!!「かわいい~~」なんてついつい写真に収めたくなるでしょ。近づくと親鳥がすごい剣幕で向かって来ますよ。(実は私が経験者(笑)。。。怖かった~~(笑))
それではまた次回まで
アローハ!
記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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