見えない未来や見えない菌をもし、脳みそから除くことができたなら、ワイキキの方は全然わからないけど、自分が住んでる周囲(ノースショア)は、私が理想としてた形が出来上がってるように感じている。
例えば、食料品を買いに行くスーパー。以前なら人とすれ違う時、「エクスキューズミー」と、一応「失礼します」的な言葉を吐きながらも、押しのけられるという感覚があったのだが、今は、みんな一歩下がって「どうぞ、どうぞ、あなたがお先に行ってください」的な感じで、規則通り、2メートルは離れて待っていてくれる。しかもみんながマスクしてるから、静かだし。マスクって、なんだか、精神的にも、他人との境を作る作用があるのだろうと思えるくらい、相手をリスペクトする的態度が、いろんな人から感じられる。
物に対しても、なんだかみんなの意識が変わったような気がする。とくに食べ物。どこから来たのか、だれが作ったのか、だれが触ったのか、までを気にしなければならない状況のせいか、思慮深い近所や親戚が持ってくる食べ物だったら安全だろうと、(以前の買ったものの方が美味しい思考が消え)いただいたものを美味しく食べれるようになっている。うちで作ったものや、庭で採れたもののお裾分けも、最近は、以前以上に喜ばれている様な気がする。お隣さんや娘たちとは、しょっちゅうお裾分けをお互いにする様になった。
近くのホームセンターでは、土やタネがよく売れている。自分の家で食べ物を育てようという風潮が生まれている。食べ物はスーパーで育つと思っていた人も、土や水や太陽が食べ物を作るということを身にしみて、知らされているようだ。
海での運動を許されているおかげで行けるサーフィンの時間に出会う人たちも、以前だったらやはりスーパーと同じように、我先、我先という雰囲気は薄れ、緩やかな気分で皆がサーフィンができていることを喜びあってる感じがする。まさにじっくり太陽のエネルギーから元気をもらい、水に浸ることでマザーを感じ安心をもらう。そんなことを皆が思っているように、感じられる緩さが海に今、存在している。
何より嬉しいことは、中学生、高校生くらいの子供達の変化だ。学校に行けない。グループになって、他者を排除する感が減った。きっと、友達とつるむのを規制されてる状態で、親以外の人に会うのに、喜びを感じているだろう。相手が、年寄りであり、年少であり、しっかり挨拶をしてくるようになっている。勉強でぎゅうぎゅうな気持ちになっていないのと、寝たいだけ寝れる。それもあるのかもしれない。外の運動は許されているから、弛んで青白かった子供達も、いつのまにか、締まった体に褐色の肌になっている。心身を健康になっているようだ。
レイオフ(仕事をクビ)になった人たちは、毎日奥さんと釣りに行き、ばんのご飯を海からゲットしている姿にもよく会う。近くのイノブタも昔のようにしとめて食べてる人もいると聞いた。
なんだか皆が「人間らしくなった」ような気がする。「心配」それを自分の心からマイナスすれば、喜ばしい状況にある「今」のノースショアだ。
先のことはわからない。だけど、こういう環境を経験できたこと、それは、確かなことで、「人生の宝がもう一つ増えた」ように思えている。そして何か、この瞬間に、学ばなければならないことがる様に思えてならない。
みなさん、お気をつけて。
アロハ!
記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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