先日、ワイアルアの友人が管理するロイ《タロ芋畑》に、日本からいらしたお客様を案内させていただきました。
タロイモは、ちょうどサツマイモがそうである様に、世界のあちこちで食用として栽培されています。
場所をあげると、中国、台湾、クックアイランド、コスタリカ、東アフリカ、エジプト、ヨーロッパ、インド、ネパール フィリピン、パキスタン、パパニューギニーサウスコーリア、スリランカ、タイランド、トンガ(ルー) トルコ、ベトナム。そして日本。
(日本では里芋や、エビイモ、たけのこイモという形で一般に知られていますが、それらすべてがタロ芋の一種です。)
それぞれの国でそれぞれの食べ方があります。
例えば中国では砂糖と混ぜてタロパイにしたり、タロケーキにしたりとデザートの材料になる。
アフリカでタロイモは、ひき肉を混ぜてハンバーガーのつなぎの様な役割を果たします。
日本では煮物ですよね。
ハワイでタロ芋を購入できるところは、ロングスドラックストアやフードランド。
スターチ状にしたものが売られています。
タロパイのデザートになったものは、マクドナルドで売られています。
それぞれ用途が異なりますが、共通に言われているのは、滋養すぐれている上、水さえ確保できれば、簡単に作れる穀物です。
前置きが長くなりました。ハワイでタロイモが重要な役目を果たしていることは、多くの人の知るところです。
今回の記事では、その友人が管理するワイアルアのタロイモの畑を紹介します!
管理人のクウイポは、地元の子供たちにハワイアン文化と歴史を伝えたいが為に、20年もの間、ノースショアでフラを無料で教えている女性です。
《20年もの間、ノースショアの子供たちに無料でフラを教えているクウイポ》
タロイモ畑はロイと呼ばれます。
このロイが特別な訳は、昔ながらの方法で水を集めているところです。
オアフ島には2つの山脈があり、ここの水は、ワイアルアの山に降り注いだ雨が地面に染み込み、川になり平地のこの場所に流れてくるのです。
《タロイモを育てる重要な役割を果たす水は、古来ハワイと同じ方法で集められ
ている》
ここではタロイモの作り方ばかりでなく、
古来ハワイの農業、漁業の仕組みを模型を使って説明してくれます。
山から川となり平地に流れてきた川は、人の手により作られた用水路を通り、タロ芋畑に流れていきます。
タロイモを満たした水は、畑の反対側から微生物や赤土を含み、川に戻ってゆく。
そして、河口へと流れていきます。
栄養素たっぷりなその川の水が海に流れる河口に石垣を積み上げ、囲ってしまう。
格好の養魚場になるのです。
過去の記事にもその漁業のことを書きました。
*古来ハワイ社会に存在した政治のあるべき姿 #1 *http://hawaiilove.jp/culture/220/
*古来ハワイ社会に存在した政治のあるべき姿 #2 *http://hawaiilove.jp/culture/225/
タロイモ畑だけではなく、ここにはウリウリの木やククイの木、
リップスティックの木、グアバの木、バナナの木、ノニの木まで存在し、
タイミングが良ければ、熟れたフルーツを試食しながら、説明を聞くことができます。
《ウリウリの木》
《古来ハワイで活躍したククイナッツの使われ方が把握できる》
《本物のウリウリ(フラの道具)に触れることもできる》
《クウイポの人柄のせいか予定していなかったフラダンス教室まで始ってしまうことも》
ハワイでタロイモが重要な役割を果たしていたことは、
多くの人が知るところですが(詳細は次回のブロフで)やはり近代化の波には勝てず、
次から次へと畑が潰され、ホテルやショッピングセンターに変わっているのが実情です。
お金には変えられない労働に耐えられるのも「文化を守ろう!」という気持ちから。
是非、皆さんも、ハワイにいらしたら、
このハワイの歴史と文化が学べるタロ芋畑(ロイ見学)ツアーにいらしてください。
時として私が案内人になりますので!
お問い合わせは日本語で私まで。
alohaemiko@gmail.com
記事: エミコ•コーヘン
ノースショアの宿(ハワイラブカード加盟店)
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You tube「英語の勉強しよう!」https://youtu.be/2MlQIl2N3dI
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