CULTURE

ハワイの聖地 
# 4 「真珠湾プウロア」

perlherber

マウナケアから始まり、原点から離れない為の気づきを与えてくれる場所として、ハワイの聖地を紹介しているシリーズ、今回で4回目。今日は、真珠湾。古来の名前は、プウロア。そこに伝わるお話をさせていただきます。

現在、聖地と言えば、俗に言うパワースポット。行けば癒される的な捉えられ方をしていますが、そんなマジックはあるわけがない(笑)。場所の意味を把握することで、何か忘れていたものに気づかせてもらえる、その気づきが、色々なイヤーな事に乗り越えて生き抜ける力になる。それだけのこと。聖地の役割はそこにあるのです。逆を言えば、どこにもいかずとも、真理は見出すことは出来る(有名な哲学者もおっしゃっていた様な)

さあ、始めましょう。

大昔、真珠湾には、サメの姿を持つ守り神の兄弟が住んでいました。カアフパハウと言う姉と、弟のカヒウカ。その2匹のサメは、サメであっても人を襲うことができないサメで、村の人たちの味方でした。彼らが湾を守ってくれるから湾の中には食料となる魚で溢れ、村人は大喜び。お礼に体に付着したフジツボを取ってあげたりと、島の人たちとのとても良い関係ができていました。

ある日、その湾に、ハワイ島からミコロウロウと言う名前を持つ人食いザメが、仲間たちと一緒にやってきました。もちろんそのままの姿では、すぐに見つかり、湾に入ることを阻止されてしまいます。

なので、彼らはそれぞれ得意の技で安全に見える生物に化けました。

湾の中に入ろうとしたときに、一緒になった他のビジターたちの一人が、「蟹がいるんですね、ここには」と言いました。それを聞いたカアフパハウはすぐにそれは人食いザメが化けた姿だとわかり、得意の技を使い、魚を捉える大きな網に姿を変化させ、侵入者全員を捉えることにしました。

侵入者は彼女のプラン通りに、捕まってしまいました。ミコロウロウの仲間たちは、力を合わせあい、なんとか網から脱出することに成功したものの、ミコロウロウだけは、いつまでたっても脱出できません。カアフパハウが網で侵入者を抑えている間に、強豪な尾びれを持つサメとして名高い弟のカヒウカは、尾びれをバンバンと水面に叩きつけて、村の人たちを呼び寄せました。

漁師たちが到着すると、彼らは力を合わせて、網の中のものたちを皆殺しにする為に、網を砂浜に引き上げました。炎天下にさらされたミコロウロウ他、ビジターたちは、干からびて死んでしまいました。しかし、ミコロウロウの頭だけは生き残ったのです。

それを知らずに、漁師たち。死骸を片付ける時に、ミコロウロウのその頭を、手から手へと投げ渡しました。頭から目からは涙をボロボロ流していたことに漁師たちは気がつきません。そうこうしているうちに、ミコロウロウの頭から舌がボトリと落ちました。近くで遊んでいた子供たちはすぐにその舌を拾い上げ、海にポオーンと投げ込みました。

海に放り投げられた舌。海水に入るやいなや魂が生き返り、ミコロウロウは、再びサメの姿に戻りました!カアフパハウはそれに気がつき、追いつこうとしましたが、喜びで尾びれを勢いよく振りながら泳いでいったミコロウロウは、結局追いつかず。。。無事、ミコロウロウは先に逃げていった仲間と合流することに成功しました。

みなさん、ハワイのことわざに、「I ola o Mikololou i ka alelo.イ オラ オ ミコロウロウ イカ アレロ」という言葉があるのをご存知でしょうか。直訳すると「ミコロウロウは舌を通して生き残った」となりますが、実は、「どんなに苦しいことがあっても、どんなに辛いことがあっても、切り抜ける方法は必ずある」と言う意味なのです。

この様なモオレロは、数え切れないほどあります。日本でもたくさん神話(伝説)はたくさんありますよね。おばあさん、おじいさんが、孫たちに神話を伝え、そこにある意味を「生きるための鍵」になるものを伝える。直接伝えるのではなく、自分で探り当てるのです。ハチャメチャの様な物語を聞き、頭の中で意味を探し出すという「遠回り」をしているうちに、怒りや悲しみが薄れていくという効能もあったのでしょう。

人って外的刺激で落ち込むことって絶対にありますよね。本当に生きてると色々なことに直面する。大切な人の死や仕事の失敗、仲間の消失。裏切り。別れ。今、多くの人は、そういった苦境を薬で解決しようとします。アメリカ人の半分に近い人が、精神安定剤的なものを利用していると言う統計が出ています。しかし、楽をしようとすればするほど、生きる力になる耐性を作ることができないで終わる。

ハワイは言葉に精霊が宿る、言葉自体がいわゆる聖地、だと言うことなのです。次回は、言葉。言葉が己を正し、己を正せば、周りの反応も変わってくる。人生全てが良い方向に向かう(安っぽい癒しの文句の様ですが(笑))。。。古代ハワイで最も大切だとされていたいくつかの言葉をお伝えしたいと思います。

それでは
次回まで

アロハ

記事: エミコ•コーヘン
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