CULTURE

大統領選挙の真っ只中に想うこと

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現在、アメリカでは大統領選挙の真っ只中だからです。ご存知の通り、投票日からすでに3日も経っていると言うのに、結果が出ていません。

私が理解した「その理由」とは。。。

ほら、パンデミックじゃないですか。いつもなら、投票日に投票場に行って、その日の夜に結果が出るのに、当然、パンデミックだから、感染しない様に、投票場に出向きたくない。だから、多くの人が、郵便で投票したんです。

で、早めに郵便で投票した人たちは問題なく届いているんですが、結構、ギリギリまで投票しなかった人たちがいて、その人たちの票がドサっと届いたのが、投票日だったり、少し遅れたり。(州によって郵便での投票の締め切り日が違っていました。ハワイは投票日の3日前が郵送での締め切り日でした)

で、集計すること自体も、いつもよりも時間が掛かっているんです。パンデミックですからね、いつもの様に、たくさんの人を集計場に集めて一気に数えると言うことができない。人と人との距離を取って、感染しない様にと安全の確保をした上でだから、いつもより少ない人数で数えるわけですから、時間がかかるのも当然。

その上、候補者のラストスパートが今回はものすごかったから、今まで「俺、政治には興味ないから」とか、「私の一票なんて意味ないでしょ」と思っていた人も、投票日まで行われた白熱したトランプの演説を聞いたり、バイデンを応援していたオバマ大統領の演説を聞いた人たちが、「そうか!私の一票で歴史が変わるかもしれない!」と、最後の最後に投票を出した。

なので、数え切れてない、のです(苦笑)

でも、今の時点で、なんとなく誰が大統領になるかが見えてきてます。(未来を読む力は私にはありませんがニュース全般の情報によると)バイデンが大幅にリードをしていて、勝利の鍵となるペンシルベニアが、後半に届いた(まだ数えられていない)投票の封のほとんどが、黒人が住むエリア。以前そこで大統領が「俺はここに住む人たちは悪い人たちで、大嫌いだ」と言ったこともあって、当然、バイデン側に部ががある。要するに、バイデンが大統領になる確率が非常に高いと言うわけなんです。

そこで、トランプ大統領は、当然、黙っていませんよね。

ペンシルベニア州の集計方法は違法だ! などと言い出し、バックアップする保守党と共に、最高裁判所に訴えを出した。なんとも、民主主義を完全に裏切る様な方向に、大統領が引っ張っていると言うのが現状です。とほほ。トランプサポーターも一緒になって「投票日を超えて届いたものは数えるべきでない!」などと、「負け」が見えてきた頃から、みんなで騒いでいる状況。

最高裁判所は、すでに、一度、「パンデミックだからいつもとは違うんだよ、それは受け付けられないよ」と、却下しています。しかし、何度も何度も、大統領側が、訴えている。。。まさか覆されることはないと思いますが(願いますが)。

冷静にみても、どちらが正しいのかって言うのが、すぐにわかる。それなのに、なぜ、多くの人が、トランプと言う一見、傲慢とも言える強いリーダーを支持するのでしょうか?

歴史を振り返ってみましょう。

ナポレオンとか、レーニンとか、人民が困っているところに救世主の様に現れた強いリーダーに、民衆がついて行く。多くの民衆を従えると、人って変わるんですよね、どんどんどんどん傲慢になって、従った人たちまでも苦しめる様になる。

典型的な例が、アダルフ·ヒトラーですよね。第一次対戦でドイツが敗退して、賠償金をあちこちに払わなければならなかった時に、ドイツの一般人は、とても貧しくなり、食べ物にも困ってしまったんですよね。その時にヒトラーが現れて、「俺についてくれば、まず食わしてやるぞ」と。ついていくでしょ、自分だけじゃない、自分の子供たちがお腹を空かせていたとしたら。気がついたら、ヒトラーはユダヤ教徒の虐待など、尋常ではないことを繰り返すんですが、すでに彼の監視下にいる人間は、立て付けば自分や自分の家族の命が危なくなるから、従うしかなく、酷いこともしちゃったわけなんですよね。

なんだか今、皆が、その罠にかかっていく様な気がしないでもない、、って考えすぎでしょうか?考えすぎならいいけど(汗)

かつてハワイの歴史の中にも、間違った方向に行きそうになることが多々ありました。もともと、「リーダーは作らない!」と言うのがハワイのオリジナルなアイデアでした。太平洋に囲まれた島であるから、外来の影響をほとんど受けないで、自給自足を続けていた時代には、「人はみな平等」でした。自然のエレメンツ(植物、動物、空気、水)全てのものには、人と同じ様に魂がある。逆に言えば、人は、水や空気や雨や川や山や動物たちと、なんの変わりのない存在。では、その時にリーダーはいなかったのか? いました。

それは「太陽」です。太陽の下には、誰しも平等である。

オアフ島のワヒアワにクカニロコっていうかつて王家が出産した場所がありますよね。そこは、1600年あたりで、もう使われることがなかったと言われていますが、理由は、人が傲慢になったから。もともと、運命の元に選ばれた子供が、クカニロコ生まれる際に、「人を引っ張っていける政治力」を、天からの力が与えられると言うことだったのに、「妊婦の妻を無理やり連れて行き、そこで産ませたら私の子供は超越した力を授かり私と私に関わる人たちだけ繁栄するのだ」と傲慢なアリイが現れた時点で、そこの効能は消えたと言われています。

要するに、太陽の人で、皆が、前向きな気持ちで、正しい姿勢で、地球の一員として、「努力しながら生きてゆく」と言う覚悟が必要なのです。そのことを思い出させるために、チャントがありフラがある。変な欲が出てしまわない様に、祈りがいつも行われていたのです。

「私についてきたら良いことがあるよ~」「これを信じたら幸せになるよ~」などと甘い言葉をなびかせてくる人間に近寄ることが、私は危険だなって思うんですよね。歴史の話を紐解いてみると。世の中、そうそううまい話はない、くらいに思っていた方が、良い様に思います。うん、自分にも書きながら言い聞かせています(笑)。

独裁者はいっとき、誰よりも輝いている様に見えますが、最後は悲惨ですよね。例を挙げると。、ガイウス·ユリウス·シーザー。ほら、ローマ時代の。最初かれがリーダーになった時は、「市民の為の新しい政治を作る!」ってことで、他2人の若者と立ち上がって、民主主義を確立したのに、だんだん欲が出て、独裁者になってしまう。そして、最後は、、

「ブルトゥス、お前もか (Et tu, Brute?)」

改めてフラやろうかな~。
だって、穏やかに行(生)きたいから(笑)

それではまた次回まで。アロハ~!

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